データでJR各社の戦略を支える
使命
~列車統計管理システム~
使命
多角的なデータ分析を 実現させることでJR各社の 事業戦略立案に貢献する
旅行業・駅収システム課
2020年入社
経営部 マーケティング学科 卒業
大学時代は、サービスラーニングやボランティアを学ぶサークルに所属。地域の方々との交流を主軸とした子ども向けイベントの企画や地域イベントへの参加など地域活動に注力していた。入社後は旅行業・駅収システム課に配属。以来、今日に至るまで「列車統計管理システム」の開発業務に従事し続けている。
「B to B」「モノづくり」「公共性」 3条件がそろっていたJRシステムへの入社を決意
自分にはB to Bが向いていると思ったので、就職活動当初は業界を問わずB to Bで事業展開している企業を幅広く見ていました。途中でモノづくりに面白みを感じるようになり、その頃に参加した合同説明会で様々なIT企業の話を聞いた際、システムを創出するという部分に惹かれたのはもちろん、働き方をイメージしやすく、SEという職業に興味を抱きました。その後、複数のIT企業の選考に臨み、最終的に選んだのがJRシステムです。JRシステムでは要件定義など顧客とコミュニケーションを密にとれる上流工程にも関われる点と、自身も鉄道利用者として利用している親しみのあるシステムを対象にする点が決め手でしたね。また、選考過程において採用担当の社員に親切かつ柔軟に対応してもらえたので、一緒に働く人たちの人柄という面でも安心できると感じました。
顧客が事業展開するうえで必要不可欠な システムのリニューアルプロジェクトに チームリーダーとして参加
入社後配属された旅行業・駅収システム課は、指定席の需要予測に関する業務システムや各駅の収入を管理する業務システムを担当する部署です。私は「列車統計管理システム」を担当し、お客様からの要望を受け新機能の追加や既存機能の増強を主な業務としています。この「列車統計管理システム」とは、指定席の予約状況や販売実績などをさまざまな条件下で抽出・出力できるJR各社向けのシステムです。特急などの指定席需要は時期や時間帯によって移り変わります。JR各社ではこのシステムを活用して現況や過去実績からニーズを的確に捕捉し、指定席設定やダイヤの増減といった戦略立案につなげています。お客様が事業展開するうえで欠かせない重要なシステムのひとつなので、定期的にシステムリニューアルを実施しています。実施内容は、システムの機能増強に加えオペレーションシステムやミドルウェアのバージョンアップに伴うプログラム改修、サーバ・端末といったハードウェア老朽化に伴う機器交換などです。直近のシステムリニューアルプロジェクトにおいて、私は端末側の諸機能を担当する4名からなるチームのリーダーとして参加しました。それまでの私が経験したプロジェクトにはメンバーとして参加していたので、自身の担当職務をしっかりこなすことに集中していればよかったのですが、リーダーになるとメンバーの進捗状況などにも目配りする必要があります。この点で、本プロジェクトは初挑戦となりました。
ダイヤ改正や機能改善なども踏まえて推進 改めて職務のやりがいや達成感を味わう
システムのリニューアルにおいては、これまでにない条件同士を組み合わせた検索が可能になる機能増強を行うこともありますが、どんなに複雑かつ特殊な条件でもデータを問題なく抽出・出力させなければいけません。このため、試験項目を設定する際には、考えうる限りの試験パターンやリスクを想定して盛り込むように心がけました。それでも実際に試験に臨むと、一部のデータ処理に想定以上に時間がかかってしまうことが発覚しました。原因を特定し、データ処理の順番を考え直したり省略できそうな処理を洗い出したりと、多種多様なパターンで試行錯誤を繰り返すことになりました。多大な苦労がともないましたが、スケジュール内に品質を保ったシステムをリリースできたので、大きな達成感を得られましたね。また、リニューアル後もお客様と別件で会話する機会がありましたが、「付加してもらった機能が業務に役立っている」などと直接感想をうかがえるのはとても励みになります。今回チームのリーダーとしてお客様やチームメンバーと接する中で、以前よりも責任の重さを実感しました。リリース後、システムが無事に稼働していることやお客様の役に立てたことを知って、とても感慨深く思いました。
リーダーシップの強化が目下の目標 そのうえで担当システムのスペシャリストを目指す
今後の目標は主に2点あります。まず1つ目はリーダーシップの強化です。役職が上がったことで、今後もリーダーなどのけん引役を務める機会が増えていきます。上司や先輩社員をお手本にしてメンバーの様子に目配りし、その場その場で的確な対処を施せるようなマネジメント能力を高めていきたいですね。
もうひとつの目標は、自身の知識・スキルの向上です。これまで私は端末側のソフトウェア開発などを中心に従事してきました。いずれはサーバの開発プロジェクトも経験して、専門知識やスキルの幅を広げたいと思っています。その上で、システムの全体像を俯瞰できる力を養い、効果的な新機能付加・既存機能強化を自らお客様に提案できるようになること――このような成長イメージを持って取り組んでいきたいです。